美化語の「お」について、皆さんの使う言葉を伺ったところ、複数の方より、「おでこ」という言葉を頂戴しました。
たしかに言いますよね。
この「おでこ」、私も気になっていました。「デコピン」の「デコ」ですが、「デコピン」以外では「お」を付けずに「デコ」単品で使われるのを聞いたことがありません。
「おでこ」は「お凸」
この「デコ」は漢字で書けば「凸」ですから、この漢字一文字では「出っ張っているところ」というほどの意味でしかなく、「ひたい」と特定することはできません。しかしこの「凸」に「お」を付けて「おでこ」だと、「ひたい」を指す言葉に早変わり!!
ならば、何かの条件が少し違っていたら、「鼻」や「顎」を指す言葉になっていてもおかしくなかったわけです。
こうやって考えると、面白いものですね。
他にもある、「お」を付けると意味が変わる言葉
似たようなもので考えると、「御薄」なんていかがでしょうか。
「薄」だけではなんのことやら分かりませんが、「御薄」と言えば抹茶を指します。
ちなみに、「御薄」があれば濃いほうもあるわけですが、これは「御濃」とは言わずに「御濃茶」と言うのですから不思議なものです。
ほかにも、「おやつ」や「おにぎり」という言葉もあります。「八つ」ならただの数字もしくは「八つ時」を指しますが、「おやつ」ならお菓子や軽食などを指しますし、「おにぎり」から「お」を取り除けば寿司になってしまいます。
ほかにどんなものがあるか、探してみてはいかがでしょうか。
それでは、また。