敬意の方向性を見分ける「聞き手(読み手)尊重」~敬語クイズ#4

先日、読者の方から、クイズが難しすぎてイライラするとご意見を頂戴しました。

それは反省しきりです。

そこで今回は、誰もが正解できる問題を目指してリベンジです!

3つの敬語と今回の問題

敬語には機能があります。それは敬意を払う方向性を示すことです。

そしてその方向性は以下の3つです。

① 聞き手(読み手)

② 主体

③ 受け手

 

そして、それぞれに払う敬意の中身があります。

今回は、この「①聞き手(読み手)」に払う敬意を、当ててもらおうと思います。

※解説は、問題に必要な部分に焦点を当てて解説しているので、これが敬意の全てというわけではありません。

※ここで使っている「聞き手(読み手)尊重」「主体尊重」「受け手尊重」というのは、私の造語です。以前ご紹介した敬語分類表では、それぞれ「カエル君」と「アマテラス」と「うさちゃん」に照応しています

問題:『聞き手(読み手)尊重』とは

■解説■

「自分は何でも知っている」「私の言っていることは正しい」と思いあがらず、自分には知らないことがたくさんあり間違ったものの見方をしているかもしれないとかえって遜ること。
文章であれば、そもそも自分の書くことが論理的倫理的に問題ないか、読み手に伝わるように書けているか、誤字脱字がないかなどを注意深く読み直して校正する手間を惜しまないことも聞き手(読み手)尊重に含まれる。

 

敬語としては、「です」「ます」「弊社」「小生」など。

 

■問題■

誰でも見られるブログに、反論が寄せられました。それに対する書き手の態度として、どちらの考えのほうが聞き手(読み手)を尊重している程度が高いでしょうか。
AかBで答えなさい。

 

■選択肢■

A:だったら読まなきゃいいじゃないか。別にお前のために書いたんじゃないし。なんでわざわざ人が書いた文章にケチ付けてんだよ。ヒマ人かよ。

B:自分では熟考したつもりだったがそういう見方もできるか!あぁ気付かなかった。わざわざ教えてくれるなんて有り難い人だ。

 

いかがでしょうか。

皆さま、奮ってご参加ください。

 

それでは、次週は正解発表です。