初めまして。
のどか と申します。
和服姿の素敵な女性と違い、私はこんな感じです。
和服の女性はフリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)のモデルきせんひろみさんです。ぱくたそさん、ありがとうございます。
接客業(コールセンター)で敬語を使う必要に迫られたことをきっかけに、敬語に興味を持ち、敬語に惹かれてここまで来ました。
お問い合わせをくださったお客さまに電話などで直接対応するだけでなく、新人研修など社内向けの研修や、他社に対して電話応対研修を行う機会もありました。
特に他社で行う電話応対研修で感じたのは、電話応対スキルだけでなく、敬語へのニーズの高さです。研修後には、必ずといってよいほど「もっと敬語を教えてほしい」というお声がありました。コールセンターに限らず人間関係があるところでは常に敬語が求められ、多くの人が敬語の使い方に戸惑っていることを実感しました。
わたしにとっても、敬語を理解するのは簡単ではありませんでした。
インターネットや本で敬語を勉強しようとしても、見るものによって異なることが書かれていて、何が正しいのかわからず、かえって混乱してしまうこともありました。
もちろん敬語は自己表現ですから、絶対的な正解があるわけではなく、いくつもの言い方があり、それぞれの言い方には個性があってしかるべきです。しかし敬語の知識も乏しく自信がないうちは、とはいってもどの言い方が正しいのか、どれに書かれていることが正しいのか、自分が使っている敬語は正しいのか、とそればかりが気になっていました。
敬語に自信が持てるようになったのは、敬語の知識が増えたからというよりも、敬語の仕組みやそのもとになる敬意の基本的な考え方が理解できたことが大きいと思います。
基本的な考え方が芯としてあれば、自由に敬語を使うことができるようになります。
そこで、敬語についてよくわからなかった頃、最初に出会いたかったサイトを作ることにしました。
敬語は大切なマナーであるというだけでなく、論理的で実用的で、かつ情緒豊かな言葉です。
正しい敬語とは美しく、凛として、自分も相手も尊重する言葉です。
この敬語の魅力を多くの人に知ってもらえたらと思います。
文化庁のホームページに掲載されている『敬語の指針(平成19年2月2日)』では、敬語を下記の5種類に分けています。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf
尊敬語 |
「いらっしゃる・おっしゃる」型 |
謙譲語Ⅰ | 「伺う・申し上げる」型 |
謙譲語Ⅱ |
「参る・申す」型 |
丁寧語 |
「です・ます」型 |
美化語 |
「お酒・お料理」型 |
『敬語の指針』を、同書では「<よりどころのよりどころ>」と表現し、以下の説明がされています。
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様々な場面や立場で日々の言語生活を営む多くの人たち、特に「敬語が必要だと感じているけれども、現実の運用に際しては困難を感じている人たち(文部科学大臣諮問理由)」のための基本的な指針として活用されることを期待する
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当サイトでも『敬語の指針』と異なる内容になっていないか注意しています。しかし、上記の5種類の敬語を含め『敬語の指針』を詳しく説明するということを目的にしているわけではありません。
それよりも、このサイトを見てから『敬語の指針』を読めば、もしくは巷の敬語について書かれた書籍を読めば、その言わんとするところが理解しやすくなるようなサイトであることを目指しています。
つまり、敬語を使うとはどういうことなのか、敬意とはどういうことなのか、そのようなことをまず理解してもらえるサイトを作りたいと思っています。
敬語の勉強はそのあとでよい。自分の中に、表現したい敬意があることに気づき、その敬意を表すのにふさわしい敬語を探すこと、それがもっとも効果的な敬語の勉強だと考えます。
どうぞ、このサイトでごゆっくりお過ごしください。
そして、気に入っていただけたら、また何度でもお越しください。